“胡坐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぐら97.3%
こざ2.3%
じょうら0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おやぢは愈々佛頂面をして、いひ捨てたまゝ仕事臺の前に戻つて、どつかりと胡坐あぐらを組んだ。それつきり、仕事にかゝつてしまつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
冠者の右側に胡坐こざしているのは思いもかけぬ裸体武兵衛はだかぶひょうで、例に依って素裸まっぱだか、わずかに股間を隠しているばかりだ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ほほほほ多一さん、貴下あんた、そうむつかしゅうせずと、胡坐じょうら組む気で、杯しなはれ。私かて、丸官はんのそばに居るのやない、この一月は籍のある、富田屋とんだやの以前の芸妓げいこ、そのつもりで酌をするのえ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)