“高胡坐”の読み方と例文
読み方割合
たかあぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪屋の表座敷、床の間の正面に、丸田官蔵、この成金、何の好みか、例なる詰襟つめえりの紺の洋服、高胡坐たかあぐら、座にある幇間ほうかんを大音に呼ぶ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
左の手に弓を持ち右の手に巻物を載せニタニタ笑いながら座敷へはいると、遠慮なく高胡坐たかあぐらをかいたのである。
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その一個ひとつを取って、ハタと叩きつけると、床に粉々になるのを見向きもしないで、躍上るように勢込んで寝台ねだいに上って、むずと高胡坐たかあぐらを組んだと思うと、廊下の方をきっと見て
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)