“詰襟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つめえり97.0%
つめゑり3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暑い木陰のない路を歩いてきて、ここで汗になった詰襟つめえり小倉こくらの夏服をぬいで、瓜をった時のうまかったことを清三は覚えている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
浪屋の表座敷、床の間の正面に、丸田官蔵、この成金、何の好みか、例なる詰襟つめえりの紺の洋服、高胡坐たかあぐら、座にある幇間ほうかんを大音に呼ぶ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
学習院の平素ふだんの制服といふのは、ぼたんのない詰襟つめゑりのホツクどめだが、加之おまけに帽子の徽章きしやうが桜の花になつてゐるので、どうかすると海軍士官に間違はれる。