“詰襟服”の読み方と例文
読み方割合
つめえりふく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顎鬚あごひげ綺麗きれいに削り、鼻の下のひげを短かく摘み、白麻の詰襟服つめえりふくで、丸火屋まるぼやの台ラムプの蔭に座って、白扇はくせんを使っている姿が眼に浮かぶ。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
シンガポール邦字雑誌社の社長で、南洋貿易の調査所を主宰している中老人が、白の詰襟服つめえりふくにヘルメットをかぶって迎えに来て呉れた。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
三谷がドアを叩くと、十五六歳の、林檎の様な頬をした、詰襟服つめえりふくの少年が取次に出た。名探偵の小さいお弟子である。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)