“食”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
23.8%
20.6%
16.8%
くら14.1%
あが3.9%
しょく2.7%
たべ2.5%
じき1.9%
しよく1.7%
1.3%
(他:97)10.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“食”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸48.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)27.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語11.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
私も山の中より町の方が面白おもしろいから、御飯ごはんだけべさしてくだされば、長くあなたのそばつかえて
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
たとへば、小栗をぐりがあたりいもをすゝり、柳川やながはがはしらをつまみ、徳田とくだがあんかけをべる。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さればとて新しき青草を竿さおの先に縛り付け、馬の後足の間より足に触れぬよう前足の間へ挿し入れば、馬知りて草をむ。
彼等が皆この草山へ、牛馬をいに来るものたちだと云う事は、彼等のまわりに草をんでいる家畜を見ても明らかであった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「おらあ、三日みっかめしわんとき、たすけてもらったんだ。」と、べつ少年しょうねんがいいました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
燕作はこぶしをかためて、イヤというほど、竹童のびんたをなぐる。しかし竹童も、必死にいさがって、はなれればこそ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余は是等の事實は、モールス氏の説の如く、貝塚をのこせし人民が時としては人肉をくらひし事有りしを証するものと考ふ。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
くらうべき詩」とは電車の車内広告でよく見た「食うべきビール」という言葉から思いついて、かりに名づけたまでである。
弓町より (新字新仮名) / 石川啄木(著)
「貴方昨晩もあがらなかつたし少し召食らんとお體がだん/\弱る許りですよ」とお金は珍しく枕許についてゐて斯う言つた。
ねえさん、しみじみ嬉しいけれど、ほんとに三ちゃん、お前さん、おあがりならい、気の毒でならないもの。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わざわざ朝晩の二しょくにしようときめた人でも、家の者をのこらずその流儀にさせることは、ちょっとできそうにもない。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「その点は、わしも同様。けさからなにもしょくしておらんので、空腹でやりきれん。なんとかならんものであろうかの」
(まあ、いゝぢやないか。そんなものは何時いつでもたべられます、今夜こんやはお客様きやくさまがありますよ。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「もうしましょう。彼方あっちへ行って、御飯でもたべましょう。叔父さんもいらっしゃい」と云いながら立った。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
チヨツやかましいなアいまさらいつたつてどうなるもんかい。たいていにして寝ろい。己れなんざアいつも一じきだア。
磯馴松 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
お昼を包んで家のそとへ持って出て、べつべつに食べるのも食事のうちに入れるとすると、昔は二じきであったということがよっぽど疑わしい。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
御繁昌ごはんじやう旦那だんなけちにしてしよくあたへず、ゑてくらふもののなになるかを
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いなごひるかへる蜥蜴とかげごどきは、もつとよろこびてしよくするものとす。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うつせみのいのちしみなみ伊良虞いらごしま玉藻たまもす 〔巻一・二四〕 麻続王
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひるくらきこの苔寺にかくろひてかゆしけむ岩倉具視(岩倉贈丞国は文治二年九月十五日難を避くるため姿を変じてこの寺にかくる)
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
「うむ、毎日つてるが、今日でもう卅も食つたかな。お蔭で顔もこんなに若くなり泥的もすつかり巧くなつたよ。」
グイと、横にくわえた鮒焼のくしで、ムシャムシャったあとの歯をせせりながら、毒々しいことばづかい。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「へ、野暮な事を聞くもんだ。相変らずうめえものをくわしてやるのよ。黙って入物を出しねえな。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たのしみはつねに好める焼豆腐うまくたててくわせけるとき
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
どれも、くいものという形でなく、菜の葉にまれちょうひとしく、弥生やよいの春のともだちに見える。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——家内という奴が、くい意地にかけては、娘にまけない難物で、ラジオででも覚えたんでしょう。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ヨーギ。天王寺さ行って、糯米もちごめ買ってうちゃ。あんつあんさ、百合ゆりぶかしでもしてせべし。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
おやのげあせんのをしいなんち野郎やらうしたつてまをひらつとも、らだら立派りつぱてゝせらな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やう/\女神エジエリアの洞にたどり着きて、われ等は朝餐あさげたうべ、岩間より湧き出づる泉の水に、葡萄酒混ぜて飮みき。
されども慈悲もある人の、生きたと見てはとてもたうべはせまいとて、息を殺しをつぶってゐられたぢゃ。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
小供のみではない、下女はただ三度のめしを、台所のすみに置いてやるだけでそのほかには、ほとんど構いつけなかった。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
旅で隨分延びた髮を五分刈りに刈らせ、入浴して來てから、義雄は夕飯に初めて自分の下宿屋のめしを喰つた。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
寂照は「あな、とうと」と云いて端然たんねんり、自他平等利益りやく讃偈さんげを唱えて、しずかに其処を去った。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
次第乞食とは、良い家も貧しい家もえらまず、鉢を持して次第に其門に立ってを乞うのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
今めしをくって散歩に出る前にちょっと時間がありますから気焔を御目にかけます。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
しかし次の瞬間には、お延の胸がもうぴたりと夫の胸にくっついていなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
但し有待うたい依身いしんなれば、ざればかぜにしみ、くはざればいのちちがたし。
めしくはせろ!』と銀之助は忌々いま/\しさうに言つて、白布はくふけてある長方形の食卓の前にドツカとはつた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
——蛾次郎、それをかきあつめては、毎日、卜斎の家を留守るすにして、野天のてん芝居しばいをみたりいに日をらしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして三つにひとつはためひにくつてしまふ。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
「君がおがりなさるなら、下宿を出ると二三軒先にありますよ。行つてさう言つたらいいでせう。」
蒼白き巣窟 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
かれその御子を、その大神の宮ををろがましめに遣したまはむとする時に、誰をたぐへしめばけむとうらなふに、ここに曙立あけたつの王うらへり
江戸児えどつこは……くひものには乱暴らんばうです。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蕎麥そばくひながらばしてないか。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こすいものにはだまされ、家禄放還金の公債もきあげられ、家財を売りぐいしたり、娘を売ったり、やり一筋の主が白昼大道にむしろを敷いて、その鎗や刀を売ってその日のかてにかえた。
いかものぐいの大腕白、かねて御殿山の梟を生捕って、雑巾にくるんで、暖炉にくべて丸蒸を試みてから名が響く、猫を刻んでおしゃます鍋、モルモットの附焼、いささか苦いのは、試験用のかわずの油揚だと云う、古今の豪傑
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
全たく思案に暮れたが、然し何とか思案を定めなければならぬ。日は暮れかかり夕飯ゆうめし時になったけれど何をくおうとも思わない。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
矢張やっぱり馬鹿サ、初から君なんかの柄にないんだ、北海道で馬鈴薯ばかりくおうなんていう柄じゃアないんだ、それを知らないで三月も辛棒するなア馬鹿としか言えない!」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
一体男といふものは、方々で色々とかくぐひをする癖に、女房かないや子供にだけはそんな真似はさせまいとしてゐる。
どんな場合でもぬすぐひはうまいものであるが、とりわけ学者が気むつかしい顔をしてゐる隣りのへやでする盗み食はまた格別のものである。
されども慈悲じひもある人の、生きたと見てはとてもとうべはせまいとて、息を殺しをつぶっていられたじゃ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
おのずからなる石の文理あやの尉姥鶴亀なんどのように見ゆるよしにて名高き高砂石といえるは、荒川のここの村に添いて流るるあたりの岸にありと聞きたれば、昼餉ひるげとうべにとて立寄りたる家の老媼おうなをとらえて問いただすに
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
遠い代の昔語り。耳明らめてお聴きなされ。中臣藤原の遠つおやあめのおしくもね。遠い昔の 日のみ子さまのおしのいひとみ酒を作る御料の水を、大和国中くになか残る隈なく捜し蒐めました。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そこより入りでまして、悉に荒ぶる蝦夷えみしども一四を言向け、また山河の荒ぶる神どもを平け和して、還り上りいでます時に、足柄あしがらの坂もとに到りまして、御かれひきこす處に、その坂の神、白き鹿になりて來立ちき。
あげしほひて、はやあさる。
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「いいえ。」と女が答えた。「舟の中で沢山種々いろんなものをいただきましたから。」
湖水と彼等 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
うつそを麻績おみおおきみ海人なれや伊良胡の島の玉藻刈り
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)