『荷風戦後日歴　第一（かふうせんごにちれき　だいいち）』

昭和廿一年一月一日（熱海にて） 晴れて風なし。またとはなき好き元旦なるべし。去年の暮町にて購ひ來りし暦を見て、久振に陰暦の日を知り得たり。今日は舊十一月廿八日なるが如し。世の噂によれば諸會社株配當金も去年六月以後皆無となりしのみならず、今年 …

著者	永井荷風
ジャンル	文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別	旧字旧仮名
読書目安時間	約46分（500文字/分）
朗読目安時間	約1時間17分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

重（しげ） 小止（をやみ） 盜（ぬすま） 食（くら） 須臾（しばらく） 面持（おもゝち） 停（とど） 請合（うけあひ） 絞（しぼり） 垂（なんな） 浮腫（むくみ） 鳶頭（とびがしら） 躑躅（つゝじ） 姉（あね） 何處（いづこ） 促織（こほろぎ） 嚏（くさめ） 二（ふた） 鳶（とび） 佳（よ） 剩錢（つりせん） 辣韮（らつきよう） 售（う） 朝飯（あさめし） 襷（たすき） 衝立（ついたて） 蘆間（あしま） 藪（やぶ） 困（こま） 獨活（うど）