“絞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しぼ63.8%
18.8%
しぼり7.8%
くび3.9%
しば1.4%
しめ1.4%
くく1.1%
くゝ0.4%
こう0.4%
しぼっ0.4%
カウ0.4%
シボ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほら、ざつとしぼつて乾かして置いてくんな、——心配するなつてことよ、そんなくさつた單衣なんざ、お邸へ歸りや何枚でもあらア」
「間違ひもなく首をくゝつて、——それも檢死の樣子では、人にめられたのでは無くて、自分で首を縊つた年寄の巡禮だつたんです」
人混みを掻き分けて入ると、龜澤町のとある路地に、紅い鹿しぼり扱帶しごきで首を絞められた若い男が虚空こくうを掴んで死んで居るのでした。
くびられたり、水へ突っ込まれたり、この間から五六人も死体になって現われたのですから、十二支組が仲間割れをしたか、それとも
胸一杯の悲しみにことばさへ震へ、語り了ると其儘、齒根はぐき喰ひしばりて、と耐ゆる斷腸の思ひ、勇士の愁歎、流石さすがにめゝしからず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
あっしはそれを読んで行くうちに、自分の首をしめられるような気持になってしまいましたよ。西洋あちらには血も涙もない悪党が多い。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
首をくくってぶら下り——莫迦気たことには、光線の加減で、シャッターを長くした為、も少しで洵吉は本当に死んでしまうところだった——けれどその代り、この写真を焼付けて見ると
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
大学の学生ともあらうものが、この位の事が解らないやうでは、いつそ首でもくゝつた方がましだと思つたらしかつた。学者はそつと溜息をついた。
この歌は行宮へ送られる途中磐代(今の紀伊日高郡南部町岩代)海岸を通過せられた時の歌である。皇子は十一日に行宮から護送され、藤白坂でこうに処せられた。御年十九。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
四半斤しはんぎん位皮の固い処を切捨てて真中まんなかの柔い処ばかり水に漬けてしぼってそれへ大きな玉葱の細かく切ったもの二つぶりとパセリの細かく刻んだもの大匙一杯と玉子の黄身二つと塩胡椒とを
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
信ヲ好ンデ学ヲ好マザレバソノヘイゾク、直ヲ好ンデ学ヲ好マザレバソノ蔽ヤカウ などというのも、結局は、個人としての子路に対してよりも
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
リョウノ太キ格子コウシヘダテテ訪ネ来ル手ハ、黄八丈キハチジョウノ着物ニ鹿シボリノ広帯ヲ締メ、オ河童カッパニ三ツノアカキ『リボン』ヲ附ク、今ヨリ約十八年ノ昔ナリ。名乗リ出デヨ吾ガ双生児ノ同胞ハラカラ
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)