“くゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.2%
38.5%
10.6%
1.9%
區々1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみ足を投出し居るに九郎兵衞是を見て嗚呼御前おまへうらやましいわしは今此湖水こすゐに身を投やうか此帶で首をくゝらうかと思ひ居たりと云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何もさるの歳だからとて、視ざる聴かざる言はざるをたつとぶわけでは無いが、なうくゝればとが無しといふのはいにしへからの通り文句である。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かくてもいまいかりは解けず、お村の後手うしろでくゝりたる縄のはし承塵なげしくぐらせ、天井より釣下つりさげて、一太刀斬附きりつくれば、お村ははツと我に返りて
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
與「仕様がねえな、くゝんでゝ喋れば飲込むだ、喋らずに」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
たゞ數艘すうそう軍艦ぐんかんおほくなつたくらいや、區々くゝたる軍器ぐんき製造せいぞうにも、おほ彼等かれらあと摸傚まねしてやうでは、到底とても東洋とうやう平和へいわ維持ゐぢし、すゝんで外交上ぐわいこうじやう一大いちだい權力けんりよくにぎこと覺束おぼつかない、一躍いちやくして、をううへ
大学の学生ともあらうものが、この位の事が解らないやうでは、いつそ首でもくゝつた方がましだと思つたらしかつた。学者はそつと溜息をついた。
第一に押收されたのは一くゝりの衣類その中には古帽子安靴粗いカシミアの穿き古したズボンなぞあつた。
無法な火葬 (旧字旧仮名) / 小泉八雲(著)
すっかり縛って出られないようにして、中のの柱にくゝって置いて、うして奥の間へ這入はえると、旦那が奥の間で按摩取あんまとりを呼んで、横になって揉ませて居る其処そけえずっと這入はいって来て、さア金え出せ
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)