“後手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしろで61.4%
ごて34.3%
しりへで1.4%
シリエデ1.4%
うしろて1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怪塔王は、帯革でもって後手うしろでにしばられてしまいました。怪塔王は、すっかり元気がなくなって砂上にすわりこんでしまいました。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
武家屋敷に係り合いの仕事は元来面倒であるとは云いながら、今度の一件は万事が喰い違いの形で、とかくに後手ごてになったのは残念でならない。
この鉤をその兄に給ふ時に、のりたまはむ状は、この鉤は、淤煩鉤おばち須須鉤すすち貧鉤まぢち宇流鉤うるちといひて一五後手しりへで一六に賜へ。
御佩かせる十拳剱を抜きて、後手シリエデにふきつつ、逃げ来ませるを、猶追いて、黄泉比良阪ヨモツヒラサカの阪本に到る時に、其阪本なる桃の子三つ取て、待ち撃ち給いしかば、悉くに逃げ返りき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
せめては目の及ばむ程のさま見ばやとて、後手うしろてのあかり障子さうじあくれば、吉原下谷本所あたりの火一つらになりて、黒き烟のうちに焔立ちのぼるさま、地獄の絵見る心地す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)