“一躍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちやく66.7%
ひとと13.3%
ひととび13.3%
ひとおど6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころ、故郷こきょう伝説でんせつをもとにして「イェスタ・ベルリング物語」という作品を書き、これによってラーゲルレーヴさんは一躍いちやく有名になりました。
梯子段はしごだんの二三段を一躍ひととびに駈上かけあがつて人込ひとごみの中に割込わりこむと、床板ゆかいたなゝめになつた低い屋根裏やねうら大向おほむかうは大きな船の底へでもりたやうな心持こゝろもち
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
と、自分の体が木の葉の飛ぶようになって一躍ひととびに牆を越えることができた。垣はまだ二つ三つあった。周はその垣も越えて自分の寝室の前へといった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
すると下から下士が一人、一飛びに階段を三段ずついなごのように登って来た。それが彼の顔を見ると、突然厳格げんかくに挙手の礼をした。するが早いか一躍ひとおどりに保吉の頭をおどり越えた。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)