“ひとと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一飛36.4%
一跳18.2%
一躍18.2%
人取9.1%
人捕9.1%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんの、おれが一走ひとはしはしれば、千のやぶも一飛ひととびだ。くやしがっても、おれのあしにかなうものはあるまい。」
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
すぐ彼方かなたは、田楽狭間でんがくはざまの丘陵。一跳ひととびの間である。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
梯子段の二、三段を一躍ひととびに駈上かけあがって人込みの中に割込むと、床板ゆかいたななめになった低い屋根裏の大向おおむこうは大きな船の底へでも下りたような心持。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「さうしたらある時人取ひととりが出て来たのですよ、頬かぶりして刀を差してね、それから手下が二人です。手下は槍を持つて居るのです。」
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
人捕ひととりの時は、自由などに未練はなく、いくらでも捕まえさせる。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
もつともいとけなしといへども、のちおのづから設得まうけえんと。はたせるかなひととなりて荊州けいしう刺史ししとなるや、ひそか海船かいせんあやつり、うみ商賈しやうこ財寶ざいはう追剥おひはぎして、とみいたすことさんなし。のち衞尉ゑいゐはいす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)