一跳ひとと)” の例文
先の者は苦もなく一跳ひととびにして行ったように見えたが、尋有にとっては、怖ろしい難路であった。樹はまだ息があるように動くし、水はすごい形相ぎょうそうをもって呑もうとするような飛沫ひまつを浴びせる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐ彼方かなたは、田楽狭間でんがくはざまの丘陵。一跳ひととびの間である。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)