“一跳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとはね60.0%
ひとと40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一跳ひとはねに寝台から飛び出した。しかし立っている程の力がないので、また仰向けに寝台の上に倒れた。頭の中ががんがん鳴っている。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
彼男はしばし夢見る如くなりしが、怒氣を帶びたる詞、さやを拂ひし劍、禁軍の號衣、これ皆膽を寒からしむるに足るものなりければ、何のいらへもせず、一跳ひとはねして杖を超えたり。
先の者は苦もなく一跳ひととびにして行ったように見えたが、尋有にとっては、怖ろしい難路であった。樹はまだ息があるように動くし、水はすごい形相ぎょうそうをもって呑もうとするような飛沫ひまつを浴びせる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐ彼方かなたは、田楽狭間でんがくはざまの丘陵。一跳ひととびの間である。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)