“いつぴ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一臂60.0%
一匕20.0%
一飛20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは亜米利加アメリカが欧洲の戦役へ参加したのちに出来た話ですが、ワシントンの幽霊が亜米利加独立軍の幽霊と一しよに大西洋を横断して祖国の出征軍に一臂いつぴの労を貸しにくと云ふ小説がある。
近頃の幽霊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「どれ、一匕いつぴ深く探る蛟鰐こうがくえんと出掛けやうか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
貪欲界どんよくかいの雲はりて歩々ほほに厚くまもり、離恨天りこんてんの雨は随所ただちそそぐ、一飛いつぴ一躍出でては人の肉をくらひ、半生半死りては我とはらわたつんざく。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)