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劈
ふりがな文庫
“劈”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
つんざ
77.7%
さ
13.2%
つん
3.3%
き
1.7%
つんざか
1.7%
きざ
0.8%
くだ
0.8%
つ
0.8%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つんざ
(逆引き)
其
(
それ
)
が
三聲
(
みこゑ
)
めに
成
(
な
)
ると、
泣
(
な
)
くやうな、
怨
(
うら
)
むやうな、
呻吟
(
うめ
)
くやうな、
苦
(
くるし
)
み
踠
(
もが
)
くかと
思
(
おも
)
ふ
意味
(
いみ
)
が
明
(
あきら
)
かに
籠
(
こも
)
つて
來
(
き
)
て、
新
(
あた
)
らしく
又
(
また
)
耳
(
みゝ
)
を
劈
(
つんざ
)
く……
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
劈(つんざ)の例文をもっと
(50作品+)
見る
さ
(逆引き)
定罰のような闇、膚を
劈
(
さ
)
く酷寒。そのなかでこそ私の疲労は快く緊張し新しい戦慄を感じることができる。歩け。歩け。へたばるまで歩け
冬の蠅
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
劈(さ)の例文をもっと
(16作品)
見る
つん
(逆引き)
部屋一パイにこめて居るのは、七味
唐辛子
(
たうがらし
)
をブチ
撒
(
ま
)
けたやうな、凄い煙で、その煙を
劈
(
つん
)
ざいて、稻妻の走ると見たのは、雨戸から障子へ燃え移つた
焔
(
ほのほ
)
です。
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
劈(つん)の例文をもっと
(4作品)
見る
▼ すべて表示
き
(逆引き)
三方から斬りかかるのを引っ外して、平次の手が
懐中
(
ふところ
)
に入ると、久し振りの投げ銭。闇を
劈
(
き
)
って一枚、二枚、三枚、ヒュッ、ヒュッと飛びます。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
劈(き)の例文をもっと
(2作品)
見る
つんざか
(逆引き)
積悪の応報
覿面
(
てきめん
)
の末を
憂
(
うれ
)
ひて
措
(
お
)
かざる直道が心の
眼
(
まなこ
)
は、無残にも
怨
(
うらみ
)
の
刃
(
やいば
)
に
劈
(
つんざか
)
れて、路上に
横死
(
おうし
)
の恥を
暴
(
さら
)
せる父が死顔の、犬に
蹋
(
け
)
られ、泥に
塗
(
まみ
)
れて、
古蓆
(
ふるむしろ
)
の陰に
枕
(
まくら
)
せるを、怪くも
歴々
(
まざまざ
)
と見て
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
劈(つんざか)の例文をもっと
(2作品)
見る
きざ
(逆引き)
火勢を
管
(
くだ
)
で伸して注ぎかけるホースのように、数条の登り竜は、くきくきと天上に昇っては花影の
余抹
(
よまつ
)
を
劈
(
きざ
)
んで満口の火粉を吹き、衰えては降り、また登って行きます。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
劈(きざ)の例文をもっと
(1作品)
見る
くだ
(逆引き)
りんどうの花は
刻
(
きざ
)
まれた
天河石
(
アマゾンストン
)
と、
打
(
う
)
ち
劈
(
くだ
)
かれた
天河石
(
アマゾンストン
)
で組み上がり、その
葉
(
は
)
はなめらかな
硅孔雀石
(
クリソコラ
)
でできていました。
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
劈(くだ)の例文をもっと
(1作品)
見る
つ
(逆引き)
曲者
(
くせもの
)
は
匕首
(
あいくち
)
を持っているらしく、ガラッ八の脇と肩を
劈
(
つ
)
きましたが、ガラッ八は巧みに防いで、三度目には十手に絡んで得物をハネ飛ばし、自慢の力でギューと押付けてしまったのです。
銭形平次捕物控:126 辻斬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
劈(つ)の例文をもっと
(1作品)
見る
劈
漢検1級
部首:⼑
15画
“劈”を含む語句
劈頭
劈痕
劈開
八劈
劈痕焼
劈裂
劈襀
劈開片
劈雲
斧劈
“劈”のふりがなが多い著者
橘外男
有島武郎
中島敦
木暮理太郎
魯迅
ロマン・ロラン
大阪圭吉
正宗白鳥
久生十蘭
山本周五郎