“劈開”の読み方と例文
読み方割合
へきかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは岩のような現実が突然に劈開へきかいしてその劈開面をチラッと見せてくれるような瞬間だ。
(新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
それら無言の石どもの間に坐って、その美しい結晶や正しい劈開へきかいのあとを見ていると、何か冷たい・透徹した・声のない・自然の意志、自然の智慧に触れる思いがするのである。
狼疾記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
連句の研究上に一つの新断面を劈開へきかいするだけの効果はありはしないかと思われる。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)