“劈頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へきとう93.9%
はな4.1%
のっけ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
開戦の劈頭へきとうから首都巴里パリーおびやかされやうとした仏蘭西フランス人の脳裏には英国民よりもはるかに深くこの軍国主義の影響が刻み付けられたに違ない。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「今度ばかりは全く見當違ひだつたよ。權三郎と氣が付いたら、劈頭はなから踏込んで縛るのに、三人の武家にばかり眼を付けて、飛んだ手間取つてしまつたよ」
成金の令嬢か新造しんぞの着る様な金目のものを取寄せて、思いきったけばけばしい身装なりをして、劈頭のっけに姉を訪ねたとき、彼女は一調子かわったお島が、何を仕出来しでかすかと恐れの目をみはった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)