“のっけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ノッケ
語句割合
冒頭45.5%
当初18.2%
最初18.2%
劈頭9.1%
向上9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾輩は冒頭のっけから生命いのちがけで、この実験に取りかかったものだが、とうとうその実験のあおりを喰って、自分自身が、自殺にまで追い詰められる事になって……イヤ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
開業当初のっけに、僥倖ぎょうこうにも、素晴らしい利得もうけがあった。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
神保町辺へ用達ようたしにおいでなさいましたお帰りがけ、ご散歩かたがた、「どうだい、新店は立行たちゆくかい。」と最初のっけから掛構かけかまいなくおっしゃって。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
成金の令嬢か新造しんぞの着る様な金目のものを取寄せて、思いきったけばけばしい身装なりをして、劈頭のっけに姉を訪ねたとき、彼女は一調子かわったお島が、何を仕出来しでかすかと恐れの目をみはった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
愛吉さん、お前が酒と連立ったんじゃ、向上のっけから鴨川で対手あいてになってくれやしない、序幕に出した強談場ゆすりばだし、若干金なにがしかこっちから持込というのだから、役不足だったろう、まあ飲むが
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)