“煽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あお67.2%
あふ14.0%
おだ14.0%
あおり1.5%
あほ1.0%
そや0.6%
おだて0.4%
おこ0.2%
アフ0.2%
あおぎ0.2%
0.2%
だて0.2%
ひや0.2%
まほり0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深い雑木林が、絶えずりを喰って、しなやかなその小枝を揺がし、竹藪からすいすいした若竹が、雨にぬれた枝を差し交していた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
日頃にもない巧名心られて、誰彼れの差別なく捉まへては、お常とお紋をる男の關係など、精一杯に聽き込んでゐたのです。
お前は男だろうとか宗教家だろうとかて上げ、自分達を助けると思って白状して呉れと哀れみを乞うように云ったかも知れない。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
ト木彫のあの、和蘭陀靴は、スポンと裏を見せて引顛返る。……をくつて、論語は、ばら/\と暖炉に映つて、と朱をぎながら、く。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
代助は其一種しさを認めて、して、三千代のと見た。三千代は急に団扇を取つていだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
つきりあんな袖のぺらぺらした、恐ろしい長い物をり上るのだからね、さうなれば来年から横町も表も残らずお前の手下だよとすに、してくれ二銭貰ふと長吉の組に成るだらう
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いわば神尾をて骨を折らせ、自分は濡手で掴み取りをしているだけの立場なのだから、お絹としては大放心で、吾を忘れるのも無理があるまい。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
女「そうだねえ、まア火をしてお呉れ……消炭を下へ入れて堅い炭を上へ入れるのだよ、あら、鍋が空じゃアないか、湯を入れて掛けるのだアね、旨くやんねえよ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
板屋は吹きあげられさうに、りきしんだ。若人たちは、く郎女の廬に上つて、刀自を中に、心を一つにして、ひしと顔を寄せた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「貴方まあお羽織をお脱ぎなさいましよ。」と深切におっしゃりながら、団扇使の片手に、風を操るがごとくそよそよと右左。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
塵埃つによ。お前様方は美くしい手で恐しい掴取をしなさるね。今のあの男は二円八十銭の買物をして、五円渡してったじゃないか、そこでの買物が二円さ、しかえ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お才は煙管ポンといて、フヽンと冷笑ひつ「皆ンな大洞さんの賄賂だアネ——あれでも、まア、大事なお客様だ、日本一の松島さんてなこと言つで、おてお置きよ、馬鹿馬鹿しい」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
晴代はらないと思つたので、急いで円タクを飛ばした。皆んなにおらかされて、札びら切つてゐる木山の顔が目に見えるやうだつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
次に手ばしこく蒲團をんで押入へ押籠む……夜の温籠は、二十日鼠のやうに動くお房のと、中窓から入ツて來る大氣とにされて、其處らが廓然となる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)