のらもの
「月魄」といふ関西の酒造家の出してゐるカフヱの入口へ来た時、晴代は今更らさうした慣れない職業戦線に立つことに、ちよつと気怯れがした。その頃銀座には関西の思ひ切つて悪どい趣味の大規模のカフヱが幾つも進出 …