“塩瀬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおぜ60.0%
しほぜ30.0%
しおせ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地質は多分塩瀬しおぜであろう、表は上の方へ紅地に白く八重梅やえうめもんを抜き、下の方にから美人が高楼にして琴をだんじている図がある。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
開けてみると刺繍ししうの美事な塩瀬しほぜの半襟が二掛畳みこまれてあつたが、晴代も負けない気になつて、其よりも少し上等な物を木山の其の馴染の女に送り返した。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
それから今一つ塩瀬しおせの菓子折の包みを受け取ると、わざとらしく丁寧に一礼して先に立った。私は詐欺か何かの玉に使われているような気になって磨き上げた廊下をあるいて行った。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)