“塩冶”の読み方と例文
読み方割合
えんや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出雲の塩冶えんやは元々佐々木一族だし、筑紫の大友は、初めから信じ難いふしがあるので後陣においた者である。ここで彼はハッとした。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
簸川ひかわ塩冶えんや村には塩冶判官の屋敷跡と称する地、これを判官の土井と呼び今に至るまで民家を作らぬ。これは一町四方に土手を築いてあるという。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
賢弟とわかれて国にくだりしが、国人くにびと大かた経久がいきほひにきて、塩冶えんやめぐみかへりみるものなし。従弟いとこなる赤穴あかな丹治、富田の城にあるをとむらひしに、利害を説きて吾を経久にまみえしむ。