“塩煎餅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおせんべい95.0%
しほせんべい5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして係員らしいのが、皆の寝像ねぞうを調べに入ってきた。やむを得ず、畳の上の人たちは、塩煎餅しおせんべいをかえすように、身体を横に立てた。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は其所にある塩煎餅しおせんべいを取ってやたらにぼりぼりんだ。そうしてその相間あいま々々には大きな湯呑ゆのみへ茶を何杯もえて飲んだ。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私のじき近処に塩煎餅しほせんべいを売つて細々暮らしを立てゝ居た可愛さうな後家が有升ありましたが、母は家政を整へて次には貧民の面倒を見ることを義務つとめにして居た人ですから
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
あの銀貨をあの金貨の埋合うめあはせになんぞいことにつかいたいとおいひだつけネ、あの塩煎餅しほせんべいやのかみさんもモウ大分よくなつたから、二三日中には田舎へ行切いききつりに行くつて、けふいつてましたよ
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)