“煎餅布団”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんべいぶとん83.3%
せんべいふとん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうち磯が眠そうに大欠伸おおあくびをしたので、お源は垢染あかじみ煎餅布団せんべいぶとんを一枚敷いて一枚けて二人一緒に一個身体ひとつからだのようになって首を縮めて寝て了った。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかし何も盗まれたもようは無く、外から人の這入った形跡も無い。法印さんの処から貰って帰ったお重詰めは、箸をつけないまま煎餅布団せんべいぶとんの枕元に置いてあった。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして、三人は煎餅布団せんべいふとんにくるまって寝たのである。寝るとき玉汗は、飯が凍るといけないからと言って、米櫃を自分の床の中へ抱え込んだ。
酒徒漂泊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)