“布団”のいろいろな読み方と例文
旧字:布團
読み方割合
ふとん96.2%
ぶとん2.6%
マトレス1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾輩目下の状態はただ休養を欲するのみである。こう眠くては恋も出来ぬ。のそのそと小供の布団ふとんすそへ廻って心地快ここちよく眠る。……
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あわてて戸を閉め、内側に心張り棒をかって、それなり布団ふとんでもかぶってしまったのか、しいんとして、中に人がいるとも思わせない。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜具布団ぶとんなら田舎の家から送ってもらえる便宜があるので、とうとうそれはあきらめなければなりませんでした。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
布団のそばにすわってじっと様子をうかがっていると、やがて子供こどもの声がしてきました。それはたしかに一枚の布団ぶとんからするのでした。あとの布団はみんなだまっています。
神様の布団 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
不潔というより病菌の巣のような感じだった部屋の光景と、布団マトレスをはがされていた鉄寝台の異様な印象は、いつまでも伸子につきまとった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「だって、——じゃ、どうして寝台の布団マトレスがはがれているの? ほかに何か思いあたること?」
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)