“布団”のいろいろな読み方と例文
旧字:布團
読み方割合
ふとん96.6%
ぶとん2.3%
マトレス1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船室内には一名々々に布団ふとんが敷いてその上で商人態の男が酒盛をしてる。船で夕めしの膳を出す。眼を剥いたおこぜが皿に乗つてた。
坊つちやん「遺蹟めぐり」 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
夜具布団ぶとんなら田舎の家から送ってもらえる便宜があるので、とうとうそれはあきらめなければなりませんでした。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
不潔というより病菌の巣のような感じだった部屋の光景と、布団マトレスをはがされていた鉄寝台の異様な印象は、いつまでも伸子につきまとった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)