“掛布団”の読み方と例文
旧字:掛布團
読み方割合
かけぶとん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眠る前に、彼は掛布団かけぶとんをかぶって、こんこんせきをする。のどを掃除するためである。しかし、鼾をかくのは、ことによると、鼻かもしれない。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
掛布団かけぶとんはしねられた寝床ねどこ人形がゆかに落ちて俯向うつむきになっていた。鼻を床につけて正直にうつ向きになっていた。ただそれだけが彼女を一時間も悲しく泣かした。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
掛布団かけぶとんの間へ入れて寝かしてやる、無精によくねる、いくら寝ても飽きたと云う事を云わない、夜昼寝つづけに寝る、たたき起してほうり出すといやな顔もせず飛びまわったりじゃれついたりする。