旧字:布團
不潔というより病菌の巣のような感じだった部屋の光景と、布団をはがされていた鉄寝台の異様な印象は、いつまでも伸子につきまとった。
「だって、——じゃ、どうして寝台の布団がはがれているの? ほかに何か思いあたること?」
粗末な鉄の寝台から、どういうわけか布団がはぎとられていて、不潔な床に、つめ藁のはみ出た肱かけ椅子が二つあるきりだった。そこには、まともなものが、なに一つなかった。
“布団”の解説
布団(ふとん)は日本で広く用いられる寝具のひとつ。畳やベッドの上に敷いて、睡眠時に用いる。ベッドと違い収納することができる。主に、人が上に横たわるための敷き布団(しきぶとん)と、人の上に被せる掛け布団(かけぶとん) に分けられる。
人が快適に寝ることを目的に用いる。就寝中に体温が下がり過ぎないように保温し、また、体重が体の一点に集中して痛みを生じたりすることがないようにする効果がある。このような効果を高めるために、袋状に縫製した布(布団側、布団皮)の中に、綿、ポリエステルなどの化学繊維、羽毛、羊毛などが詰められ、その詰め物(中綿)が型崩れしないように綴じ糸やキルティングなどで固定されている。
(出典:Wikipedia)
人が快適に寝ることを目的に用いる。就寝中に体温が下がり過ぎないように保温し、また、体重が体の一点に集中して痛みを生じたりすることがないようにする効果がある。このような効果を高めるために、袋状に縫製した布(布団側、布団皮)の中に、綿、ポリエステルなどの化学繊維、羽毛、羊毛などが詰められ、その詰め物(中綿)が型崩れしないように綴じ糸やキルティングなどで固定されている。
(出典:Wikipedia)