“ぶとん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ブトン
語句割合
蒲団79.2%
布団8.3%
布團8.3%
4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日蔭の冷い細流せせらぎを、軒に流して、ちょうどこの辻の向角むこうかどに、二軒並んで、赤毛氈あかもうせんに、よごれ蒲団ぶとんつぎはぎしたような射的店しゃてきみせがある。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
布団のそばにすわってじっと様子をうかがっていると、やがて子供こどもの声がしてきました。それはたしかに一枚の布団ぶとんからするのでした。あとの布団はみんなだまっています。
神様の布団 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
召捕めしとるべしと有りければかしこまり候とて同心は早速さつそく其夜小柳町近邊に到り能々聞糺きゝたゞすに幸ひ此夜多兵衞願山共居宅きよたくに在て惡黨あくたう共をあつめ大博奕を始め居たり多兵衞は廣袖ひろそでの小袖を着し三ツ布團ぶとんの上に大安坐おほあぐら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして夜具の中へはいろうとした、そばに寝かせてある康三郎をみて寒いかなと思い、すぐ立っていって薄いほうの掛けぶとんをとりだした。
日本婦道記:桃の井戸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)