“廣袖”のいろいろな読み方と例文
新字:広袖
読み方割合
どてら50.0%
ひろそで50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
温泉をんせんかうとして、菊屋きくや廣袖どてら着換きかへるにけても、途中とちう胴震どうぶるひのまらなかつたまで、かれすくなからずおびやかされたのである。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
廣袖どてらけて女中ぢよちうが、と、はた/\とそであふつたが、フトとりるやうにおもつて、くらがりで悚然ぞつとした。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
朝酒あさざけでもひつかぶつてゐられるやうな時期の、大姐御といふもののかたちを示してみると、黒じゆすの襟のかかつた廣袖ひろそでの綿入れ半纒、頭髮はいぼぢり卷きか、おたらひ
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
召捕めしとるべしと有りければかしこまり候とて同心は早速さつそく其夜小柳町近邊に到り能々聞糺きゝたゞすに幸ひ此夜多兵衞願山共居宅きよたくに在て惡黨あくたう共をあつめ大博奕を始め居たり多兵衞は廣袖ひろそでの小袖を着し三ツ布團ぶとんの上に大安坐おほあぐら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)