“広袖”のいろいろな読み方と例文
旧字:廣袖
読み方割合
どてら60.9%
ひろそで39.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後悔をしても追附おっつかない。で、弦光のひとり寝の、浴衣をかさねた木綿広袖どてらくるまって、火鉢にしがみついて、肩をすくめているのであった。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一人ねお金を沢山たんと持っている客人があるのざんすよ、先刻さっきわっしがねお召を着替なましって広袖どてらへ浴衣を重ねて貸したのさ、初会客だが、目の悪い二十五六のい男の、品のい人だが
わっちは家根屋の清次と云って、お母さんは御存じでございやすが、此様こんな三尺に広袖ひろそでではきまりが悪いから、明日あしたでも参ってお目にかゝりましょう
縞の消えた広袖ひろそでマントが、飼棚かいだなの柵にひっかかって、それが、ただ一つ、羊の番をしているらしく見える。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)