“ひろそで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
広袖81.8%
廣袖18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
服装ふくそうわたくし時代じだいよりはややふるく、ふとひもでかがった、広袖ひろそで白衣びゃくいまとい、そしてしたはかま穿いてるところは、ても御所ごしよ宮仕みやづかえしてかたのようにうかがわれました。
高い段鼻、二重顎、巨大な出眼、酷薄らしい口、荒い頬髯ほほひげを逆立てている。その上額に向こう傷がある。これが人相を険悪に見せる。広袖ひろそでを着、胸をくつろげ、頬肘を突いて寝ころんでいる。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
朝酒あさざけでもひつかぶつてゐられるやうな時期の、大姐御といふもののかたちを示してみると、黒じゆすの襟のかかつた廣袖ひろそでの綿入れ半纒、頭髮はいぼぢり卷きか、おたらひ
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
召捕めしとるべしと有りければかしこまり候とて同心は早速さつそく其夜小柳町近邊に到り能々聞糺きゝたゞすに幸ひ此夜多兵衞願山共居宅きよたくに在て惡黨あくたう共をあつめ大博奕を始め居たり多兵衞は廣袖ひろそでの小袖を着し三ツ布團ぶとんの上に大安坐おほあぐら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)