“大安坐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほあぐら50.0%
おおあぐら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人前半四郎の方へすゑければ後藤ははしらしばつけ置たる盜人のなはときコレ汝爰へ來てしやくをせよと茶碗ちやわんを出しければ彼曲者かのくせものはヘイ/\と云ながら怖々こは/\酒をつぐに後藤は大安坐おほあぐらをかいて酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
召捕めしとるべしと有りければかしこまり候とて同心は早速さつそく其夜小柳町近邊に到り能々聞糺きゝたゞすに幸ひ此夜多兵衞願山共居宅きよたくに在て惡黨あくたう共をあつめ大博奕を始め居たり多兵衞は廣袖ひろそでの小袖を着し三ツ布團ぶとんの上に大安坐おほあぐら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だが——一つ驚いたことに、大連のかわりに、黒眼鏡がすぐ傍で、大安坐おおあぐらをかいて、黒パンの大きな塊りを片腕に抱え込んで、それを襤褸巾ぼろきれのように引き裂いて、豊かに頬張っていた。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)