“彼曲者”の読み方と例文
読み方割合
かのくせもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入れ殺生する曲者くせものありとのうつたへに付私し出役しゆつやく仕つり引き捕へ吟味ぎんみ仕り候處に彼曲者かのくせものは紀伊家の徳太郎信房卿のぶふさきやうの御名前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ぬすみ取んと彼曲者かのくせものは半四郎が寢たる夜着よぎわきより徐々そろ/\と腹のあたりへ手を差入さしいれければ後藤は目をさましはてきやつめが來りしぞと狸寢入たぬきねいりをしてひそかにそばの夜具を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二人前半四郎の方へすゑければ後藤ははしらしばつけ置たる盜人のなはときコレ汝爰へ來てしやくをせよと茶碗ちやわんを出しければ彼曲者かのくせものはヘイ/\と云ながら怖々こは/\酒をつぐに後藤は大安坐おほあぐらをかいて酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)