“盜”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
ぬす36.4%
30.3%
ぬすみ6.1%
たう6.1%
ぬすま6.1%
ぬすびと3.0%
ぬすび3.0%
ぬすん3.0%
もの3.0%
3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半年ばかりたつ何者なにものとも知れず、はかあばいて石をぬすさつたものがある。子は手掛てがかりがないのでふことも出來ず其まゝにして二三日たつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ほどならば何故なぜかれ蜀黍もろこしることをあへてしたのであつたらうか。かれれまでもはたけものつたのは一や二ではない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
焔はいづれもほりの喉を過ぎてすゝみ、いづれもひとりの罪人つみびとを盜みてしかもぬすみをあらはすことなかりき 四〇—四二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
然らずして、いたづらに聞見をむさぼるのみならば、則ち或はがうちやうじ非をかざらんことを恐る。謂はゆるこうに兵をし、たうりやうするなり、おもんぱかる可し。
連てゆかねばならぬ近くて沼津ぬまづ三島みしまとほくて小田原大磯おほいそなり夫迄は行まいが太儀たいぎながら手前たちせい出してくれ骨はぬすまぬと云に雲助共聞て口々に何親方の事だからかういふ時にでもほねをらずば何時恩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されど今宵しばらくは、別るとも好からん。二三時間立ちて迎へに來よ。歸路は月あかゝるべし。そち達はぬすびとを恐るゝことはあらじ。主人。さなり。
見て否々いや/\人違ひとちがひに非ず盜賊は此者に相違なく此程我に無心を云掛いひかけしを聞ざるゆゑぬすびに入しならん直樣すぐさまうつたへ申べしと云を町内の人々來り我等にあづけ給へとて無理に四郎右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
室町むろまち三丁目番小屋の前にわすれ置たる由おのれぬすんだか但しは同類どうるゐの手から請取たかとたゞさるゝに盜賊は空嘯そらうそぶいて一向存じ申さず殊に那者あのものは見た事もなき人なりと云九助は大いに急立せきたち全くあの者が草鞋わらぢ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つけたのサ又此方こなさんも其金はどうやらものした樣だがものした物ならものするは私が商賣ぢやサアきり/\と渡さぬか命までを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
フン! 他人フト辛口カラグヂきグシマネ自分のめしの上のハイホロガネガ。十年も後家立デデ、彼方アヂ阿母オガだの此方コヂ阿母オガだのガラ姦男マオドコしたの、オドゴトたド抗議ボコまれデ、年ガラ年中きもガヘデだエ何なるバ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)