“糧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かて96.7%
りょう1.7%
くさ0.6%
0.6%
りやう0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある者は商家に嫁ぎ、ある者は良人に従って海を越えた遠い国へ移住し、あるいは又ようやくその日を送るだけのかてを得る為に営々と働いていた。
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)
彼は計画どおり三カ月のりょうを蓄えて上京したけれども、坐してこれを食らう男ではなかった。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
馬にはくさを飼い、兵は朝の兵站へいたんせわしない。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うまやの衆は、空を見ながら、馬にを喰い込ませていた。そこここの侍部屋でも、旅装に忙しい。晴雨にかかわらずあすは岐阜へ下向げこうと、今し方、信長の側近から達しがあった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然らずして、いたづらに聞見をむさぼるのみならば、則ち或はがうちやうじ非をかざらんことを恐る。謂はゆるこうに兵をし、たうりやうするなり、おもんぱかる可し。