“糧食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうしょく26.7%
かて20.0%
べんとう13.3%
りやうしよく13.3%
れうしよく13.3%
りようしよく6.7%
かいば6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このまま途を踏み迷うとすれば、あるいは此処にいる兵隊と同じ運命をたどることになるのかも知れなかった。糧食りょうしょくとても一日分しか持たぬ。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
雪のかこみが、たやすく得べきにあらざる勝利かちをノヴァーラ人に與ふるなからんため糧食かてを身のかためとなせといへ —六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
右手にあたって遠山が鋸の歯のように尖んがった処に、黄いろな一抹の横雲が夕映の名残りを染めて見えていた。しょうはぼんやりした眼で、その横雲の方を見ながら、糧食べんとうの残りの餅をっていた。
狼の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しかしあのあか水々みづ/″\したは、ながい/\野山のやまゆきえるまでのあひだを、かみ小鳥達ことりたち糧食りやうしよくにとそなへられたものではないかとおもふと、痛々いた/\しくなたれたひとつみおそろしい。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
其議論のはげしきつひに小西技師をして、国境論者こくけうろんしやは別隊をひきゐてべつ探検たんけんすべしとの語をはつせしむるにいたりたる程なりき、もし糧食れうしよくそなへ充分にして廿日以上の日子をつひやすの覚悟なりせば
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
鐵車てつしや嚴重げんぢゆうなることと、彈藥だんやくおびたゞしく用意ようゐしてこととで、今日こんにちまで猛獸まうじうがいまぬかれてるが、其内そのうち困難こんなんかんじてたのは、糧食りようしよく飮料水いんれうすいとの缺乏けつぼうとである、すでに昨日きのふから
「いや、漢方のありふれた薬だ。その代りこれなら馬の糧食かいばほど呑んでも大した毒にならない」