糧食かて)” の例文
雪のかこみが、たやすく得べきにあらざる勝利かちをノヴァーラ人に與ふるなからんため糧食かてを身のかためとなせといへ —六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
海王降参の表示しるしとして、何を陸王にたてまつるべきやと問うと、百ガルヴァルだけ糧食かてたてまつれと答う。
『おゝ、それも左樣さうだ、わたくし考通かんがへどうりにもかないな、これから糧食かて積入つみいれたり、飮料水のみゝづ用意ようゐをしたりしてると、矢張やはり出發しゆつぱつ明朝あすのあさになるわい。』と獨言ひとりごつ、このをとこいつもながら慓輕へうきんことよ。
最早もはや起上おきあが勇氣ゆうきもない、『えい、無益だめだ/\、糧食かてき、滊船ふねえず、今更いまさらたよるしまい。』とおもはずさけんだが、不圖ふとかたわら日出雄少年ひでをせうねんやすらかにねむつてるのに心付こゝろつき、や、つまらぬことをと