“例”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ためし27.8%
れい21.7%
いつも14.6%
たと13.6%
ため9.5%
いつ7.9%
たとえ1.3%
つね1.3%
ならい0.5%
ならひ0.3%
ならはし0.2%
あと0.2%
いつぞ0.2%
かた0.2%
こと0.2%
なぞら0.2%
はなし0.2%
エキザンプル0.2%
タメ0.2%
タメシ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ももうらおそいは三十一年毎に建てなおすためしになっていたが(?)、その落成式の時にはいつもこのオモロを歌ったのである。また
浦添考 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
「いつのまに、こんなにはや時間じかんがたったろう。」と、つぶやきながら、れいのレストランのまえへくると、もうみせまっていました。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
成るべくは親元身請にいたし、幾分でもそこのところを安くと考えていらっしゃるんですから、中々お酒もいつものように召あがらない。
たとへば、淡路あはぢ和泉いづみあひだうみは、古來こらい茅渟ちぬうみせうたつたのを、今日こんにちはこの名稱めいせうばないで和泉洋いづみなだまたは大阪灣おほさかわんせうしてゐる。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
「いかにも、拙者は泣き虫です。けれど自分の事では泣いたためしはないつもりでござる。——親の死んだ時と、国を思う時だけだ」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どなた。」と、淺野が優しい顏には不似合に突き出た咽喉佛を、ゴク/\動かして、咎めるやうに言つた聲は、いつもよりまだ太かつた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
たとえを申したのじゃ。何も難しい意味ではない。そなたが嫁ぐ山木判官兼隆は、幸いにも、平氏の同族。——末長う、貞節にかしずけよ」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつもは何より先に薔薇の蕾など数へたまふ間に、我は用意の夕膳端近う据ゆるを四寸は我に譲りて快く箸とり上げたまふがつねなるに。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
乞食こつじきの徒といえども、なおかつ雨露をしのぐべきかげに眠らずや。世上のならいをもってせば、この人まさに金屋に入り、瑶輿たまのこしに乗るべきなり。しかるを渠は無宿やどなしと言う。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
常は一人ひとりのひと取らるゝならひなるに、我等は二人ふたりながら彼處かしこにとられき、我等のいかなる者なりしやは今もガルディンゴの附近あたりを見てしるべし —一〇八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
成程さう聞いてみると、幸福者しあはせものだとも言へないらしかつた。飯と酒とそれから今一つの外には、別に世界のある事を知らないのが実業家のならはしだから……。
きのふまで君をしたひしも、けふはたちま怨敵あたとなりて、本意ほいをもげたまはで、いにしへより八九あとなきつみを得給ひて、かかるひなの国の土とならせ給ふなり。
「お嬢様、いつぞの花売の娘が参っております。若様、もうお忘れ遊ばしたでしょう、冷水おひやは毒でございますよ。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かたの如く菩提寺ぼだいじはうむわづかなる家財かざい調度てうど賣代うりしろなし夫婦が追善のれうとして菩提寺へをさ何呉なにくれとなく取賄とりまかないと信實しんじつに世話しけりされば村の人々も嘉傳次がを哀み感應院のあつなさけかんじけるとかや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それに不義理の不人情の言いなはるが、こんなことは世間に幾らもあります。家風に合わンと離縁じえんする、子供がなかと離縁じえんする、悪い病気があっと離縁じえんする。これが世間の法、なあ武どん。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
領主の妻は、高い岩の頂きに住み、海の人魚に歌を送り、わが身を人魚になぞらえていた。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
相手が女なら容易の事では逃げません、夫に又女は—(荻)イヤ女で無い事は理屈に及ばぬ箱屋殺しの様なはなしも有るけれど夫は不意打
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そうしてその揚句にエキザンプルでも挙げる気だったんだろう。お徳のやつめ、妙なのろけを始めたんだ。君に聞いて貰おうと思うのはそののろけ話さ。どうせのろけだから、面白い事はない。
片恋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
軍ヲ見給フコト、神ノ如ク、戦フヤ果断、守ルヤ森厳、度量ハ江海カウカイノ如ク、オン眼ハ常ニナゴミ給ヒ、イカナル困難ノ時ニアリトモ、イタヅラニ狂躁キヤウサウ御唇オクチヲヒラキ給ヘルタメシアルコトヲ知ラズ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こう二つの足らない強力な信玄政治は、却って一族の和を齟齬そごしはじめた。ひいては、信玄時代には、上下一般の信条だった——甲州ノ四境ハ一歩モ敵ニ踏マセタルタメシナシ——という誇りにも
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)