“例”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ためし27.8%
れい21.0%
いつも15.3%
たと13.2%
ため9.4%
いつ8.5%
たとえ1.2%
つね1.2%
ならい0.5%
ならひ0.4%
(他:8)1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“例”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.4%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
彼等かれら婚姻こんいんには屹度きつときまつたためし饂飩うどんもらひにたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
これまで數次かうして惡戲好な村落の若者の爲にぢらされたためしがありましたからか、爺さんはもう非常な怒氣を含みました。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それに數年來すうねんらいばんくせあさはゆつくりとしてるのがれいであつたので
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わたくしんな場合ばあいにいつもはだからはなさぬ、れいはは紀念かたみ懐剣かいけん
いつもことだが、この晩餐ばんさんことわたくしためには愉快ゆくわいであつたよ。
で、いつもの調子で現今政海の模様を滔々と説いて今にも内閣が代れば自分達が大臣になるやうな洞喝ほらを盛んに吹立てた。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「えらい者って云うのは、何さ。たとえば華族かぞくとか金持とか云うものさ」と碌さんはすぐ様えらい者を説明してしまう。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たとへば、溶解ようかいせるなまりくちるゝとも、すこしも不思議ふしぎにはおもはぬであらう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
定家卿が後鳥羽上皇に随い熊野に詣りし時の歌にも、「千早振る熊野の宮のなぎの葉を変はらぬ千代のためしにぞ折る」とあり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
といえば、事長びくも覚悟か、手を退くかだった。ただの一ぺんでも、法的な処理などつけえたためしはないのである。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は産のが附いてはげしい陣痛の襲うて来る度に、その時の感情を偽らずに申せば、いつも男が憎い気が致します。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
お光は厭味らしく言つて、いつもの滴るやうなうるほひを眼元に見せつゝ、ツンとした風で對岸むかうの方を向いた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「そうじゃないのよ。そうじゃないけれども——まあたとえに云うと、あの小野さんと云う方があるでしょう」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たとえを申したのじゃ。何も難しい意味ではない。そなたが嫁ぐ山木判官兼隆は、幸いにも、平氏の同族。——末長う、貞節にかしずけよ」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて我等はくづれおちたる石をわたりてくだれり、石はつねならぬ重荷を負ひ、わが足の下に動くこと屡〻なりき 二八—三〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
時々は母に向ってじかに問いただして見たい気も起ったが、母の顔を見ると急に勇気がくじけてしまうのがつねであった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
世上のならいをもってせば、この人まさに金屋に入り、瑶輿たまのこしに乗るべきなり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
霊肉共に許した恋人のならいとして、いかようにしても離れまいとするのである。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
常は一人ひとりのひと取らるゝならひなるに、我等は二人ふたりながら彼處かしこにとられき、我等のいかなる者なりしやは今もガルディンゴの附近あたりを見てしるべし —一〇八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
母の家も祖父の沒後よく世にあるならひの武士の商法とかで、山林に手を出し、地方唯一の名望家として政治屋にまた盛に擔ぎ上げられたが爲めに瞬く間に財産を傾け盡くして、今はあの白い天守の屋根に屋根の艸が秋毎に赤い實をつくる外には、廣い屋敷は見るかげもなく荒れはてて了つた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
「お嬢様、いつぞの花売の娘が参っております。若様、もうお忘れ遊ばしたでしょう、冷水おひやは毒でございますよ。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは先方むこうも気の毒、浪もかあいそうなよなものじゃが、病気すっがわるかじゃなッか。何と思われたて、川島家が断絶するよかまだええじゃなッか、なあ。それに不義理の不人情の言いなはるが、こんなことは世間に幾らもあります。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
領主の妻は、高い岩の頂きに住み、海の人魚に歌を送り、わが身を人魚になぞらえていた。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
氏はまたその小説にさへ読み耽る事の出来ない程の、ほんの一寸した閑を見つけた折には、窓硝子まどがらすを指先で叩き/\、下らぬ小唄をうたならはしになつてゐる。
島氏は困つたやうに頭へ手をやつた。成程さう聞いてみると、幸福者しあはせものだとも言へないらしかつた。飯と酒とそれから今一つの外には、別に世界のある事を知らないのが実業家のならはしだから……。
第一此罪人を男か女かとお考えなさい、アノ傷で見ればしぬる迄に余ほど闘った者ですが女ならアレほど闘う中に早く男に刃物を奪取うばいとられて反対あべこべに殺されます、又背中の傷はにげた証拠です、相手が女なら容易の事では逃げません、夫に又女は—(荻)イヤ女で無い事は理屈に及ばぬ箱屋殺しの様なはなしも有るけれど夫は不意打
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そうしてその揚句にエキザンプルでも挙げる気だったんだろう。
片恋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
軍ヲ見給フコト、神ノ如ク、戦フヤ果断、守ルヤ森厳、度量ハ江海カウカイノ如ク、オン眼ハ常ニナゴミ給ヒ、イカナル困難ノ時ニアリトモ、イタヅラニ狂躁キヤウサウ御唇オクチヲヒラキ給ヘルタメシアルコトヲ知ラズ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こう二つの足らない強力な信玄政治は、却って一族の和を齟齬そごしはじめた。ひいては、信玄時代には、上下一般の信条だった——甲州ノ四境ハ一歩モ敵ニ踏マセタルタメシナシ——という誇りにも、
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)