“慣例”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しきたり58.3%
かんれい8.3%
くわんれい8.3%
ならい8.3%
ならわし8.3%
ならはし4.2%
ならひ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後にずらしておくのがむかしからの慣例しきたりぢや。俺は田舎爺ぢやが、かう見えてもお前に比べるとずつと先輩なんぢやからの
中宮寺の春 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
櫻島噴火さくらじまふんかいちじるしい前徴ぜんちようそなへてゐた。數日前すうにちぜんから地震ぢしん頻々ひんぴんおこることは慣例かんれいであるが、今回こんかい一日半前いちにちはんぜんからはじまつた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
日本人にほんじん歐文おうぶん場合ばあひ、この慣例くわんれい尊重そんちようして、せうよりだいるのは差支さしつかへないが、そのうち固有名こいうめい斷然だんぜんいぢくられてはならぬ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
平常つねは六碗七碗を快ういしもわずかに一碗二碗で終え、茶ばかりかえって多く飲むも、心に不悦まずさのある人の免れがたき慣例ならいなり。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
よろこびにつけ、かなしみにつけ、事あるごとに手伝いに来て、互いに話したり飲み食いしたりするのは、出入りの衆の古くからの慣例ならわしである。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私どうしてもしません。それも私いつもの通りに續けます。今までの慣例ならはしどほり私は終日お妨げしないやうにします。
平常つねは六碗七碗を快うひしも僅に一碗二碗で終へ、茶ばかり却つて多く飲むも、心に不悦まづさの有る人の免れ難き慣例ならひなり。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)