慣例かんれい)” の例文
櫻島噴火さくらじまふんかいちじるしい前徴ぜんちようそなへてゐた。數日前すうにちぜんから地震ぢしん頻々ひんぴんおこることは慣例かんれいであるが、今回こんかい一日半前いちにちはんぜんからはじまつた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
と云う慣例かんれいの挨拶をわして、其のむれに入る。一本の旗には「諸行無常しょぎょうむじょう」、一本には「是生滅法ぜしょうめっぽう」、一本には「皆滅々己かいめつめっき」、今一本には何とか書いてある。其上にはいずれも梵字ぼんじで何か書いてある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それゆゑにこれ異變いへんがあるたびに、奉幣使ほうへいしつかはして祭祀さいしおこなひ、あるひ神田しんでん寄進きしんし、あるひ位階いかい勳等くんとうすゝめて神慮しんりよなだたてまつるのが、朝廷ちようてい慣例かんれいであつた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
もし櫻島さくらじまのように四合目邊しごうめあたりからつくはじめ、そこから鎔岩ようがんなが慣例かんれいつてゐるものならば、その完全かんぜんにするために、土砂どさばすなどはたらきをする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)