“朝廷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうてい37.5%
みかど25.0%
てうてい12.5%
ミカド12.5%
ちようてい8.3%
おかみ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都きょうと朝廷ちょうてい天皇てんのうがた)も、修好通商条約しゅうこうつうしょうじょうやくをむすぶことにははんたいでした。いっぽう、ハリスからのさいそくはつよくなりました。
その時、其津の水沼於而ミヌマイデ(?)テ、御身沐浴ソヽしき。かれ、国造の神吉事カムヨゴトまおして朝廷みかど参向まいむかふ時、其水沼出而イデヽ用ゐ初むるなり。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
於茲こゝにおいてりてきぬ。韓湘かんしやうなぐさめていはく、いたむことなかれ、われる、きみつゝがあらず、ひさしからずして朝廷てうていまたきみもちふと。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大倭の朝廷ミカドの語部は、征服の物語に富んで居る。いたましい負け戦の記憶などは、光輝ある後日ゴニチ譚に先立つものゝ外は、伝つて居ない。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それゆゑにこれ異變いへんがあるたびに、奉幣使ほうへいしつかはして祭祀さいしおこなひ、あるひ神田しんでん寄進きしんし、あるひ位階いかい勳等くんとうすゝめて神慮しんりよなだたてまつるのが、朝廷ちようてい慣例かんれいであつた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
朝廷おかみはでたらめ。政閣は奸臣かんしんの巣。ここら薊州けいしゅうあたりの安軍人までが、あんなざまじゃございませんか。私みたいな凡くらでさえ、何クソっていう気が底にありますからね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)