われ/\の祖たちが、まだ、青雲のふる郷を夢みて居た昔から、此話ははじまる。而も、とんぼう髷を頂に据ゑた祖父・曾祖父の代まで、萌えては朽ち、絶えては孼えして、思へば、長い年月を、民族の心の波の畦りに連れて、起伏して来た感情ではある。開化の光り …
著者 | 折口信夫 |
ジャンル | 社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 |
初出 | 「国学院雑誌 第二十六巻第五号」1920(大正9)年5月 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約16分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約26分(300文字/分) |