“史”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
46.7%
ふみ20.0%
ふひと13.3%
ふびと6.7%
ふみひと6.7%
フビト6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燕王えんおうの兵を起したる建文元年七月より、恵帝けいていの国をゆずりたる建文四年六月までは、烽烟ほうえん剣光けんこうにして、今一々これを記するにものうし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかしまた、かつてのふみけみすれば、国難の大事に当って、私心なく、身を救国の捨て草にした無名の牢人は、どれほどあるか知れぬ。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのとき、背の皇子のあまりに歎かせらるる有様を見て……あれはその……なんと言つたかな……さう、川原かわらふひとまろ……その満が奉つた歌だつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
其のかばねを見ても、譯語おさと謂ひふびとと謂ひ文首と謂ひ船首と謂ふ種類は、皆此の海外交通に關係して船の運上に關する文書などを司り、貨物を檢査して居つたので
聖徳太子 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
日浮びてひかりを重ね、雲散りてかすまず。えだを連ね穗をはすしるしふみひとしるすことを絶たず、とぶひを列ね、をさを重ぬるみつきみくらに空しき月無し。名は文命よりも高く、徳は天乙にまされりと謂ひつべし。
此外に、語部の口や、フビトの筆に洩れた今来イマキの神で、後世、根生ひの神の様に見えて来た方々も、必、多いことゝ思はれる。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)