“ふみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フミ
語句割合
文56.9%
書16.9%
踏9.3%
蹈2.9%
艶書2.2%
手紙1.3%
不味1.0%
史1.0%
玉章1.0%
艷書0.6%
文書0.6%
恋文0.3%
艶文0.3%
典籍0.3%
天書0.3%
婦美0.3%
婦身0.3%
密書0.3%
富海0.3%
文状0.3%
文面0.3%
書信0.3%
書史0.3%
書状0.3%
書面0.3%
本0.3%
海0.3%
章0.3%
経0.3%
著書0.3%
蹂0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文(ふみ)一つやりとりするにも人目をはばからねばなりませぬゆえ、お蘭どのが思いついてくふうしたのが、このお蘭しごきでござります。
しかはあれ、人もしわれらの書(ふみ)を一枚(ひとひら)また一枚としらべなば、我はありし昔のまゝなりと録(しる)さるゝ紙の今猶(なほ)あるを見む 一二一—一二三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
仕方(しかた)がない矢張(やつぱ)り私(わたし)も丸木橋(まるきばし)をば渡(わた)らずはなるまい、父(とゝ)さんも踏(ふみ)かへして落(おち)てお仕舞(しまい)なされ、祖父(おぢい)さんも同(おな)じ事(こと)であつたといふ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
平次は覺束ない足を蹈(ふみ)締めて、自分の外した障子を一生懸命元の敷居へはめ込んで居るのです。
けれども、男の膚(はだ)は知らない処女の、艶書(ふみ)を書くより恥かしくって、人目を避くる苦労に痩(や)せたが、病(やまい)は嵩(こう)じて、夜も昼もぼんやりして来た。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これでみると、左膳のやつ、さっそく萩乃のところへ、手紙(ふみ)をやろうとしているらしい。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
実に平壌(へいじょう)の清兵(しんへい)も宜(よろ)しくという有様にて、四面包囲を受けしなり、ために運動意の如くならず、随て消化力減少して食気更に振わざるを以て、食物総て不味(ふみ)にして口に入らず
わが邦(くに)皇統連綿、天地と極(きわまり)なし。しかして上世の史(ふみ)を閲(けみ)するに、天孫降臨すというもの、これを今日に徴(ちょう)すれば、はなはだ疑うべきがごとし。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
午飯(おひる)に、けんちんを食(た)べて吐(は)いた。——夏(なつ)の事(こと)だし、先生(せんせい)の令夫人(れいふじん)が心配(しんぱい)をなすつて、お實家方(さとかた)がお醫師(いしや)だから、玉章(ふみ)を頂(いたゞ)いて出向(でむ)くと、診察(しんさつ)して、打傾(うちかたむ)いて、又(また)一封(いつぷう)の返信(へんしよ)を授(さづ)けられた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
殊(こと)に我(わ)れ庭男(にはをとこ)などに目(め)の付(つ)く筈(はず)なければ、最初(はじめ)より艷書(ふみ)と知(し)りては、手(て)に觸(ふ)れ給(たま)ふか否(いな)か其處(そこ)まことに危(あや)ふし、如何(いか)にせんと思案(しあん)に苦(くるし)みしが、夫(そ)れよ、人目(ひとめ)にふるヽは何(ど)の道(みち)おなじこと
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「友造どの、そなたに宛てて別嬪(べっぴん)から文書(ふみ)が来ているよ」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「これをね」とお色は恋文(ふみ)を出した。「いつもの方の所へね。……これが駕籠賃、これが使い賃、これが向こうのお屋敷の、若党さんへの心付け」
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「恋しい恋しい」という文字や「嬉しい嬉しい」という文字も、目茶目茶に恋文(ふみ)へ書き込んだ。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「どうだ、おれの眼に、くるいはあるめえ。弟弟子(でし)の和介の野郎と、てめえは、艶文(ふみ)を交わしているのだろうが」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「じゃあ見せろ。——見せられめえが、それは、男からきた艶文(ふみ)にちげえねえ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古來(こらい)の典籍(ふみ)を繙(ひもと)きて
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
こよい、九天玄女(あまつめがみ)の天書(ふみ)を賜うて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(高松のお藤さん)(長江のお園さん、お光(みつ)さん)医師(いしゃ)の娘が三人揃って、(百合さん)(婦美(ふみ)さん)(皐月(さつき)さん)歯を染めたのでは
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
湖南(こなん)の浄慈寺(じょうじじ)に来てわしを尋ねるが宜い、今、わしが偈(げ)を云って置くから、覚えているが宜い、本(もと)これ妖蛇(ようじゃ)婦人に変ず、西湖(せいこ)岸上(がんじょう)婦身(ふみ)を売る、汝(なんじ)慾(よく)重きに因(よ)って他計(たけい)に遭(あ)う、難(なん)有れば湖南(こなん)老僧を見よ
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お秋の方のお腹の菊之助様をお世嗣(よとり)に仕ようと申す計策(たくみ)ではないかと存ずる、其の際此の密書(ふみ)を中ば引裂(ひっさ)いて逃げましたところの松蔭大藏の下人(げにん)有助と申す者が
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
梶さんより一つ上だと云ふ富海(ふみ)さんを連れて、いつも子供が首を出す硝子障子の処に顔を出すのであつた。
「いえ、お文状(ふみ)でございます——禅閤様へ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やかましやの良人(をつと)が暇(ひま)といふては毛筋(けすぢ)ほども明(あ)けさせて呉(く)れぬ五月蠅(うるさ)さ、夜分(やぶん)なりと歸(かへ)りは此方(こち)から送(おく)らせうほどにお良人(うち)に願(ねが)ふて鳥渡(ちよつと)來(き)て呉(く)れられまいか、待(ま)つて居(ゐ)る、と云(い)ふ文面(ふみ)で御座(ござ)ります
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
千葉より帰りて五日の後 M., Shigis ——の書信(ふみ)は又来(きた)りぬ。貫一は例に因(よ)りて封のまま火中してけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
美の探求者(たんきゅうしゃ)であるわたしは、古今の美女のおもばせを慕ってもろもろの書史(ふみ)から、語草(かたりぐさ)から、途上の邂逅(かいこう)からまで、かずかずの女人をさがしいだし、その女(ひと)たちの生涯の片影(へんえい)を記(しる)しとどめ
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
夕暮(ゆふぐれ)の店先(みせさき)に郵便脚夫(いうびんきやくふ)が投込(なげこ)んで行(ゆ)きし女文字(をんなもじ)の書状(ふみ)一通(いつゝう)、炬燵(こたつ)の間(ま)の洋燈(らんぷ)のかげに讀(よ)んで、くる/\と帶(おび)の間(あひだ)へ卷收(まきをさ)むれば起居(たちゐ)に心(こゝろ)の配(くば)られて物(もの)案(あん)じなる事(こと)一通(ひととほ)りならず、おのづと色(いろ)に見(み)えて
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「江戸への帰途。……紀州沖で……富士山艦で、書面(ふみ)に認(したた)め……」
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
剣(つるぎ)太刀(たち)腰に取佩(とりは)き、古(いにしえ)の本(ふみ)を手(た)にぎり、国へかへらす
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
敢(あへ)なくも泡立(あはだつ)海(ふみ)に落入(おちい)りて、鰐魚(わに)の餌食(ゑじき)
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
開けば、声は章(ふみ)をなし、咳唾(がいだ)は珠を成すなどと、みな云っています。恐れながら、その衆評はみな暗に兄君たるあなたの才徳を晦(くろ)うするものではありませんか
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが庵(いほ)の経(ふみ)よむ窓に鶴(つる)の来て
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
妻も娶(めと)れぬ境遇ながら、文武の道のみは容易に捨てず、学ぶ傍子供を集めて、古えの名賢の言行などを、読み聞かせ居る次第にござりますが、「童子教」という、古来よりの著書(ふみ)
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それからといふものはどんな姿(なり)にも日(ひ)が朝(あさ)から射(さ)すやうになつた。それでも有繋(さすが)に森(もり)はあたりを威壓(ゐあつ)して夜(よる)になると殊(こと)に聳然(すつくり)として小(ちひ)さなお品(しな)の家(いへ)は地(ぢ)べたへ蹂(ふみ)つけられたやうに見(み)えた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)