“書状(ふみ)” の例文
夕暮(ゆふぐれ)の店先(みせさき)に郵便脚夫(いうびんきやくふ)が投込(なげこ)んで行(ゆ)きし女文字(をんなもじ)の書状(ふみ)一通(いつゝう)、炬燵(こたつ)の間(ま)の洋燈(らんぷ)のかげに讀(よ)んで、くる/\と帶(おび)の間(あひだ)へ卷收(まきをさ)むれば起居(たちゐ)に心(こゝろ)の配(くば)られて物(もの)案(あん)じなる事(こと)一通(ひととほ)りならず、おのづと色(いろ)に見(み)えて
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)