“起居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちい59.0%
たちゐ20.5%
ききょ8.4%
おきふし6.0%
タチヰ3.6%
ききよ1.2%
きゝよ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三月ばかりたつと、しつが出来てだんだん大相たいそうになった、起居たちいもできぬようになって、二年ばかりは外へも行かずうちずまいをしたよ。
にたゝへておたかくとはいひしぬ歳月としつきこゝろくばりし甲斐かひやうや此詞このことばにまづ安心あんしんとはおもふものゝ運平うんぺいなほも油斷ゆだんをなさず起居たちゐにつけて
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この頃ではこの議を随分ずいぶん自分から提唱ていしょうして、乱れぬ程度でこの女のみにいられた苛酷かこく起居ききょから解放されて居るには居ます。思い出しました。
女性の不平とよろこび (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
かみの本宅のほうにも隠して住ませておくことはできたのであるが、そうしたみじめな起居おきふしはさせたくないとして別居をさせ始めたのであって
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
第一、女たちの生活は、起居タチヰふるまひなり、服裝なりは、優雅に優雅にと變つては行つたが、やはり昔の農家の家内ヤウチの匂ひがつき纒うて離れなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
寤寐ごびにもはなれず起居ききよにもわすれぬ後來のち/\半身はんしん二世にせつま新田につたむすめのおたかなり、芳之助よしのすけはそれとるより何思なにおもひけん前後ぜんご無差別むしやべつ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひろ園生そのふめに四季しきいろをたゝかはし、みやびやかなる居間ゐまめに起居きゝよ自由じゆうあり、かぜのきばの風鈴ふうりんつゆのしたゝる釣忍艸つりしのぶ、いづれをかしからぬもきを、なにをくるしんでか
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)