“たちい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
起居47.6%
立出31.1%
立居10.7%
立入9.7%
行動1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「年が若くって起居たちいに不自由さえなければ丈夫だと思うんだろう。門構もんがまえうちに住んで下女げじょさえ使っていれば金でもあると考えるように」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
立出たちいづる門口から、早や天の一方に、蒼沼の名にし負う、緑の池の水の色、峰続きの松のこずえに、髣髴ほうふつとして瑠璃るりたたえる。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
勝手が違うて窮屈な心地がいたし、立居たちいが固くなりますのに、まして見える眼を見えないように装うている辛さを、お察しなされて下さりませ。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
大勢はつゞいてその堀際へ駈け寄つたが、水に呑まれた娘の姿はもう見えなかつた。城の堀へみだりに立入たちいることは国法で禁じられてゐる。
梟娘の話 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
一切圧迫たかびしゃはいけません。故郷くにへ帰りたいと云う者は故郷くにへ帰さねばなりません。結婚こんれいしたいと云う者には結婚こんれいさせねばなりません。何も彼も一切自由意志きままごころで、行動たちいさせねばなりません
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)