“たちいで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立出85.0%
出立5.0%
起出5.0%
起立5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慶三は耳を済ます間もなく、障子の音荒く立出たちいでる気色に周章あわてて物蔭にひそむと、がらりと格子戸を明けて外へ出たのはかの葉山である。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
出立たちいでうかゞひ居たり此三人の中頭立かしらたちたる一人は甲州にて名高き惡漢わるもの韮崎にらさき出生しゆつしやうの雲切仁左衞門といふ者なり若年じやくねんころより心がうにして眞影流しんかげりう劔術けんじゆつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
目科は此店の女主人じょしゅじんに向い有らゆる形の傘を出させそれいけぬ是も気に叶わずとて半時間ほども素見ひやかしたる末、ついに明朝見本を届くる故其見本通りあらたに作り貰う事にせんと云いて、此店を起出たちいでたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
目科は夫を詰らぬ事と言い無理に余をさえぎらんとす、余はむッとばかりにいきどおりしかども目科は眼にて余を叱り、二言と返させずして匆々そこ/\倉子に分れを告げ、余を引摺ひきずらぬばかりにして此家を起立たちいでたり。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)