“剛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こわ33.7%
つよ16.8%
かた12.9%
ごう7.9%
こは7.9%
きつ5.0%
4.0%
がう3.0%
えら2.0%
こはば2.0%
かう1.0%
こわば1.0%
ごわ1.0%
つえ1.0%
ひど1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこらの草は、みじかかったのですがあらくてこわくて度々たびたび足を切りそうでしたので、私たちは河原に下りて石をわたって行きました。
鳥をとるやなぎ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
おもてこわくして言い切れば、勝太郎さすがは武士の子、あ、と答えて少しもためらうところなく、立つ川浪に身を躍らせて相果てた。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
銀之助は不思議さうに友達の顔を眺めて、久し振で若くつよく活々とした丑松の内部なか生命いのちに触れるやうな心地こゝろもちがした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
それのつよさはそこにいかなる醜さが展開されようとも少しも容赦することなく、それのへりくだりはそこに見出されるいかなる悪をも弁解しようなどとはしない。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
肩にあつまる薄紅の衣のそでは、胸を過ぎてより豊かなるひだを描がいて、裾は強けれどもかたからざる線を三筋ほどゆかの上まで引く。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ある元子はその複雑な形状のために互いに引っ掛かって結合してかたい物を造るが、あるものは反発して柔らかい物質となりあるいは全然離れ合ってしまう。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
——就中なかんずく、宇都宮公綱といえば、東国随一のごうの者で、かつて渡辺橋の合戦では、楠木勢にいどみかけ、つね日ごろにも、
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此洋服着て、味噌漉みそこし持って、村の豆腐屋に五厘のおからを買いに往った時は、流石ごうの者も髯と眼鏡めがねと洋服に対していさゝかきまりが悪かった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「鷹の子供は、もう余程、毛もこはくなりました。それに仲々強いから、きっと焼けないでげたでせう」
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「品吉の剃刀ですよ。あの人はひげこはいから、外の剃刀ではいけないんだと言つてゐましたが」
○「小声でやってくだせえ、みんなそらっぺえばなしで面白くねえ、旦那が武者修行をした時の、蟒蛇うわばみ退治たいじたとか何とかいうきついのを聞きたいね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
勝次郎は、中肉、寧ろノッポの方で、眼付きはきついが、鼻の高い、浅黒いかおの、女好きのする顔だった。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
と一等運転手がヨロケながら独言ひとりごとのように云った。蒼白あおじろい、わばった顔をして……俺は強く咳払せきばらいをした。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
睦田老人はいてニコニコ顔を作ろうと努力したが出来なかった。顔面の筋肉がわばってしまって、変な泣き顔みたようなものになってしまったことを意識した。
老巡査 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
迷の羈絆きづな目に見えねば、勇士の刃も切らんにすべなく、あはれや、鬼もひしがんず六波羅一のがうもの何時いつにか戀のやつことなりすましぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
竹助は心がうなる者ゆゑ用心にさしたる山刀をひつさげ、よらばきらんとがまへけるに、此ものはさる気色けしきもなく、竹助が石の上におきたる焼飯やきめしゆびさしくれよとふさまなり。
お紺の証言で陳施寧が罪人と云う事から殺された本人の身分殺された原因残らず分りました(荻)それは実に感心だ谷間田もえらいが
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
是を脊負うのはえらい者だといって手下の者が皆寄ったが持てぬから「手前てめえこれを脊負って歩くか」「歩けますが、此の通り足をらしたから仕様が有りません」と云うので足を出して見せると
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
雑木の葉は皆さはれば折れさうにこはばつて、濃く淡く色づいてゐた。風の無い日であつた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『アハハハ。ぢや此次にしませう、此次に。此次には屹度ですよ、屹度かけまよ。』と変にこはばつた声で云つて、物凄く「アツハハ。」と笑つたが、何時持つて来たとも知れぬ卓子の上の首巻と帽子を取つて、首に捲くが早いか飛び出して来たのであつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
十二年には八男かうらうが生れた。家譜に「文政己丑十一月七日生、幼名浅岡益寿贈ところ」と云つてある。浅岡の何人なるかも亦未だ考へない。此年瑞英四十四歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
咽喉から手が出る程欲しい金を——断らなくてはならなかった、彼等は頬を不自然にこわばらせ、お金からそっと目を外らせた。
鋳物工場 (新字新仮名) / 戸田豊子(著)
「ちと今夜ののは手ごわいと見える」肘枕をしている武士なのであったが、こういうと荒淫の女の唇を、連想させるに足るような赤い薄手の受け口めいた唇を、いよいよ上へそらすようにした。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なに火事でなえ、灰が眼に這入はえって、是アおいないと騒ぐ所へ按摩取が一人で二人の泥坊を押えて、到頭町の奉行所へ突出つきだしたと云うのだが、何とつえい按摩取じゃアないか、是でおめえ旦那も助かり、忰も助かったゞ、それからお前、誠に有難い
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と受けましたがひどい奴で、中指と無名指くすりゆびの間をすっと貫かれたが、其の掌で槍の柄を捕まえて、ぐッと全身の力で引きました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)