“金剛山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんごうせん33.3%
こんがうさん22.2%
こんがうざん22.2%
こんごうさん22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千早ちはや金剛山こんごうせんは云わずもがなである。この辺はどんな小山も窪地くぼちも、さくとりででないところはない。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝鮮の金剛山こんがうさんの渓谷も決してわるいとは思はないが、何うも水が少いので私達日本人には物足りない。岩石もなくてはならないが、それよりも一層渓谷に必要なのは水だと思ふ。
行つて見たいところ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
金剛山こんがうざんの山水美がたんと岩とにあることは私も度々説いた。実際あゝした美しい刺繍されたやうな潭は日本にはない。
あちこちの渓谷 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
お天気のええ日イは松原の向うに、海越えて遠く紀州あたりの山や、金剛山こんごうさんなどが見えます。はあ?——はあ、海水浴も出来るのんです。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)